繊細でも心を閉ざしてはいけない理由
HSP(繊細な人)として、ぼくが強く感じるのは、外の世界で辛いことがあったときに、ついつい心のシャッターを全て閉じてしまうということです。
「どうせ最初からコミュニケーションなんて上手くいかないし…」
「そもそも人が二人以上いれば問題が起きるものだし…」
最初からそう構えてしまい、世界と自分との間にシャッターを下ろしてしまいます。
別に引きこもるわけではなく、毎日働きには出るのだけれど、外からの良い刺激も悪い刺激も無視してしまうのです。
今回はそんな態度への解決策が見つかったのでまとめました。
目次
- 出典はこの本から
- なぜ心を閉ざしてはいけないか
- 「外からの刺激」で傷つくこともあるけど、回復することもある
- どうやってマイナスの刺激を減らすのか?
- 「なにが苦手か?」も心を閉じているとわからなくなってしまう
- 心地よい状態で生活できるように
出典はこの本から
HSPについてはいろいろな本が出ていますが、最近読み込んでいるのがこの本です。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
この本は読みやすく、場面別にHSPの攻略法も載っているので実用性もあります。
HSPが外の世界で生活するにあたり、繊細が為に傷ついてしまう場面も多いですが、この本は下記のように方針を出しています。
「感覚を鈍らせたり心を閉ざすのではなく 、まずは刺激を物理的に防ぐことです 。」(引用)
なぜ心を閉ざしてはいけないか
「嫌なものや痛いものは感じにくくなるけれど 、同時に 、生きていく上での喜びやときめきも感じづらくなってしまう 」(引用)
この考え方にはとても納得させられました。
ぼくも仕事の中で嬉しいこともあるのですが、やはり嫌なことの方が多いわけです。
つまり、良いことがプラマイゼロ未満だということが予想できるので、最初からプラスもマイナスも無視した方がゼロで収まるから悪くはないと考えてしまいがちなのです。
心の収支はゼロでも、その中で達成した労務にはお金が払われるし、お金は残る。だからいいじゃないか、そんなもんだろうと思っていました。
ただ、この作戦も問題があるなと最近思い始めていたのです。
なぜかというと、心の収支をゼロにしちゃうと何も残らないからです。
成長とか、次の仕事への熱意とか、そういうものもなくなってしまうので、次第に勤労意欲自体も下がってしまいます。
労働対価としてのお金は残りますが、お金だけで日々のモチベーションを保つには限界があります。
「外からの刺激」で傷つくこともあるけど、回復することもある
どうせ、良いことよりも悪いことの方が多いのは因果律的に確かですが、先に述べたように心の収支だけで判断し続けることは得策ではありません。
ではどうするのかというと、プラスの刺激は受け取るとして、マイナスの刺激はなるべく減らすことを優先するようにしていくのです。
どうやってマイナスの刺激を減らすのか?
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本によれば、物理的に防ぐ方策があげられています。
例えば、
視覚的なノイズが多すぎるのであれば、一旦メガネフレーム内のモノに集中する。
聴覚的なノイズが苦手なら大きな音がする場所は避ける。などです。
「なにが苦手か?」も心を閉じているとわからなくなってしまう
以上の遮断する方法は、見方によっては心を閉ざしているのと変わらないように見えます。
しかし、あくまでマイナスの刺激を減らす為、バリアを張るのであり、「常時バリアの中にいなさい」ということではありません。
そして、長く心を閉ざしていると、避けるべき刺激すらわからなくなってしまいます。
個人的なことですが、受験生の頃毎日辛すぎたので、ホコリっぽい部屋で勉強していても何も思いませんでした。
ある日、部屋へ入ってきた親からヒドイ環境だと言われて、初めて自分も実は不快に感じていたことを実感したくらいです。
そのように他人から言われないとわからないくらい、五感を麻痺させていたのだと思います。
そして、悪環境のダメージは無視をしていても体に溜まってしまうものです。
これは健全な刺激回避策ではありません。
続ければ体を壊していたでしょう。
心地よい状態で生活できるように
最終的な目標としては、月並みですが心地よく生活することとなります。
その為に、五感で感じる嫌な刺激を具体的にどう弱めていくかの方法は、本や他人の体験から仕入れていくのが効率が良いと思います。
先に触れた方法以外にも、触覚、味覚などのノイズへの対処なども載っていますので本書はオススメです。
この本は他にもいろいろとおもしろいテーマを扱っているので、自分の意識と照らし合わせながら読み込んでいきたいし、またまとめを書きたいと思います。
最終的に心地よく生きていけるようになりたいですね。