まじめんたる

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『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』を読んで

最近、やけに

「筋トレすれば仕事もうまくいく!」

「筋肉は裏切らない!」

とかいうタイトルの本がスポーツ書コーナーに増えたなと思っていました。

 

ちょうど、『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』がプライムリーディングに追加されたので、どんなものか読んでみました

 

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

 

目次

 

ざっくりあらすじ

ざっくり言えば「筋トレをすると体調も良くなり、ひいては仕事も上手くいくようになる。」という主張の本です。

 

そして、ことの真偽を著書であるTestosterone氏と、スポーツ科学研究者の久保氏で緩く議論していきます。

 

科学的に説明するため、細かいデータも出てきますが、話し言葉で書かれているのでサクサク読みきれました。

 

メンタルにも効くの?

結論から言うと、「筋トレはメンタルにもよい効果があるけど、あくまで補助的な役割」と言えます。

 

精神面の健康 、つまりメンタルヘルスが不調をきたすと 、焦燥感や不安感に襲われたり 、自己肯定感が低下したりといった症状が現れます 。深刻な精神疾患の場合以外でも 、こうした症状が重なって 「死にたい 」という感情にまで高まってしまうことがあります 。個々の焦燥感や不安感の元となるストレッサ ーを取り除くことができれば一番良いのですが 、それは簡単なことではありません 。ただ 、筋力トレ ーニングには 、メンタルヘルスを向上させる働きがあることが 、多くの科学的研究によって裏付けられているのです 。

 

メンタルの問題がある場合、根本解決は難しいけれど、筋トレで補助的にメンタルヘルスを改善していくことは着手しやすい。だから、運動を始めようということです。

 

まだ体力が残されている人向け

全体的に納得がいく内容でした。

ただ、何人かメンタルを病んでいる人たちを見てきた自分としては、まだ体力が残されている人向けだなと思いました。

 

というのは、本当に参っている人はウォーキングもままならない場合が多いのですよね

その辺は、本誌でも一応注釈がついていました。

 

余力のある人はさらにステップアップできる

筋トレによりメンタルヘルスの向上を図ることができ、さらに仕事も上手くいくようになると本誌は続けています。

 

営業ノルマを達成するプロセスも 、ベンチプレス 1 4 0 k gを達成するプロセスも 、本質を見れば同じなのである 。目標を設定し 、それを達成することに快感を覚えるゴ ールオリエンテッド (目的志向型 )な人は 、どの分野においても成功しやすい 。

 

つまり、「筋トレを効率よくやる人は、仕事に取り組んでも効率よくやりきる習慣がついている」ということです。

 

たしかに、筋トレで幸福物質やら成長ホルモンやらを出しながら、なおかつ物事に効率的に取り組む習慣も身につけられるのなら大変理想的です。

 

Testosterone氏の一言コラムが面白い

本文の所々に結構な頻度で挟まれる一言筋トレコラムも面白いです。

 

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非常に端的なので誤解も生みそうですが、さりとて筋トレにはこういう勢いも大切だよなと感じさせられます。

 

息抜きの漫画にもちょっとした発見がある

コラムの他に漫画も挿入されています。

「筋トレで人生変わった!」というわかりやすい筋ばかりですが、目新しい発見もありました。

 

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以前なら感じの悪い人に出会ったとしても、「私がつまらなくさせちゃったのかな…」って自分を責めてたのですが…

もうそういうのやめたんです

 

「自分を責めない」

この考え方を維持することは

やっぱり体力が必要なので

これからも筋トレを続けていきたいですね!

我を通すことは大切だけれど疲れるもの。

それに耐えられるように体力をつけておくということ。

結局、どちらも大切なのです。

 

メンタルにも言及が多くて満足!

そもそも、筋トレの指南書ではなく、「筋トレが体にいいことを科学的に説明する」のが本書の目的なので、メンタルへの言及も多いです

対談に漫画にコラムにと、構成は盛りだくさんなのでオススメです。